月刊ウインド編集部です。
新潟市美術館「金子孝信展 1930年代、青春、東京、日本画、戦争。」の開場式に行ってきました
(会期は明日6/21~7/27)。

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金子孝信は新潟市の蒲原神社の神官の息子として生まれ、画家を志し、東京美術学校を卒業してまもなく召集され、26歳で戦死。生きていれば来年白寿。
孝信の甥で、ずっと同じ家に住んでいたという方も開場式にいらしていて、戦死の知らせがあった時のことも覚えているということ。金子孝信というひとりの人間が、確かに私たちと地続きのところに存在していたのだということを改めて知りなおす思いがしました。
今回は昨年、生家の蔵から発見された進出資料を加え、金子孝信の短くも熱かった人生を総覧できる、力のこもった展覧会。開場式で塩田館長は「新潟市美術館の方針のひとつ、『発見する美術館』としての役割を発揮した展覧会」と話されましたが、それが頷ける展示になっていました。

絵とともに展示されている絵日記がとてもいいのです。
市美で収蔵している絵日記を読み込んで作品と照らし合わせ、制作過程を明らかにしたとのこと。
開場式後に担当学芸員さんの解説がありましたが、とても熱意が伝わってくる解説でした。
“恋に不器用なイケメン”“戦時下に、夢を込めた未来を描いたSFでもある”というユニークな視点も。

展示は年代順。
解説の最後に学芸員の方が言った「そういう人生でした」という言葉を聞いて、
一瞬、目頭が熱くなりました。
より多くの人に見てもらいたい展覧会です。オススメ!

(月刊ウインド編集部 市川明美)

●6月22日(日)には、講演会「金子孝信とその時代」があり、月刊ウインド6月号に金子孝信展のおススメ文章を書いてくださった、月刊ウインド創刊時のメンバー・山浦さんの講演会もあります。こちらもぜひ。
 日時:6月22日(日)14:00~(約90分) 会場:新潟市美術館・講堂 聴講無料・申込不要
 講師:中島榮一(新潟市潟東樋口記念美術館館長)、山浦健夫(日本近代美術史、明治美術学会会員)

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「金子孝信展 1930年代、青春、東京、日本画、戦争。」
会場:新潟市美術館
開催期間:2014年6月21日(土)~7月27日(日)
休催日:月曜日(ただし、7/21は開館)、7/22(火)
開催時間: 9:30~18:00  ※観覧券の販売は17:30まで
料金:一般700円、大高生500円、中学生以下無料
主催:新潟市美術館、新潟市潟東樋口記念美術館
公式サイトhttp://www.ncam.jp/ 問い合わせ025-223-1622