新潟市新津美術館「追悼 水木しげる ゲゲゲの人生展」の内覧会に行ってきました(3月22日)。

“妖怪といえば水木しげる”と多くの人が連想するほど、漫画などの作品世界で妖怪文化を世の中に広め、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」など数多くのヒット作で知られる、水木しげるさん。
また、世界各国をまわり、その土地の精霊などを丹念に調べる妖怪研究家としての一面もあります。
2015年、93歳で他界された水木さんの貴重な原稿・妖怪画の原画・精霊像コレクションや私物の数々、約390点が水木プロダクションの全面的な協力で展示され、新津美術館が「水木・妖怪ワールド」に!

直筆の原画は、やはり迫力があります。
水木少年に「目に見えない妖怪の世界」を教えた“のんのんばあ”。
のんのんばあの話を聞いて育った水木さんが描く妖怪たちの世界は、不気味で不思議で、どこかユーモラス。
緻密に描かれた線。闇はどこまでも深く、一方で妖怪たちはどこまでも自由に闊歩しています。

絵の好きな少年時代、戦争と召集、そして復員。
それからの貧乏時代と、ヒット作に恵まれた忙しい時代が、その時期に描かれた直筆原稿とともに数章に渡って展示されています。

「ゆっくりやれば、いいんだよ」
「人間は好きなこと、しないでいられないことをするために生まれたんです」
人生経験に裏打ちされたメッセージが会場のあちこちで見られます。

内覧会では、水木さんの長女で水木プロダクションの代表、原口尚子さんに囲み取材という形でお話を聞く機会がありました。
せっかくなので、月刊ウインドからも質問してみました。

――自分の世代(40代)だと、漫画やアニメなどで妖怪はすごく“身近な友達”でした。水木さんにとって妖怪とは、どんな存在だったのでしょう?

原口さん 「水木にとっては子供の頃に妖怪の世界を教えてくれた“のんのんばあ”から教えられたものごとが大きいと思います。見えなくても感じるもの。友であり、畏れる存在で、身近な存在であったと思います」

会場には水木さんの少年時代の絵や、「ゲゲゲの鬼太郎」など漫画の原稿、妖怪画の原画、各国の精霊コレクションなどの他、没後刊行された画集から、初公開となる妖怪画の展示もあります。
原口さんによれば「ここ(新津美術館)にある3倍、4倍のいろんなものがまだ家にあります」とのこと。
これはもう、どっぷりと「水木ワールド」に浸るっきゃない! 妖怪たちに会いに行こう。

ミュージアムショップも充実。題して「ゲゲゲの百貨店」。この春は妖怪と遊びましょう!


第3章 貧乏時代の居間再現コーナー


ちゃんちゃんこを着て撮影できるコーナーも!


写真右上のコマ部分に入るとセンサーが反応し、左上のコマ部分に水木さんの名言とイラストがランダムに表示されます。

(月刊ウインド編集部 平 淳一郎)
※月刊ウインド5月号(5/1発行)にも記事を掲載します。そちらもぜひお読みください。

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●追悼 水木しげる ゲゲゲの人生展
http://www.city.niigata.lg.jp/nam/
会期: 2019年3月23日(土)~6月2日(日)
開催時間:10時~17時 ※観覧券の販売は16時30分まで
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館。4月15日、5月27日は開館)
会場:新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ヶ沢109番地1 / 花と遺跡のふるさと公園内、新潟県立植物園となり))
観覧料:一般 1100円、大学・高校生 500円、中学生以下無料
※有料20名以上は団体料金で2割引
※新潟県立植物園および新潟市鉄道資料館の入館券、SLばんえつクーポンを持参の方は2割引
※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付で手帳を提示)
主催: ゲゲゲの人生展新潟展実行委員会、新潟市新津美術館、新潟日報社、UX新潟テレビ21、朝日新聞社
企画協力: 水木プロダクション
問い合わせ: 新潟市新津美術館 電話0250-25-1300

★関連イベントあり。詳しくは公式サイト参照
https://banbi.pref.niigata.lg.jp/