新潟市美術館「北大路魯山人 美・食の巨人」展の開場式&内覧会に行ってきました(6月2日)。

今回の展示品は、北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん 1883-1959)と深い親交のあった故塩田岩治さんの旧蔵品を、奥様がまとめて世田谷美術館に寄付したもので、塩田家で実際に使われていたものだとのこと。
奥様の先見の明で、まとめて寄付されたため散逸しなかったと、開場式で新潟市美術館・塩田館長は話しました。
塩田館長はかつて10年ほど世田谷美術館に在籍しており、今回の展示品にも近くで接していたとのこと。
ちなみに、同じ「塩田」で、よく聞かれるが、「残念ながら関係ない」と笑いを誘いました。

器に料理を盛りつけた写真(料理拵え・横山夫紀子、写真・秋元茂)が、当の器のそばに展示されています。考えてみれば、美術館のコレクションに料理を盛るというのはすごいこと。世田谷美術館の懐の深さを感じると、塩田館長。

魯山人というと“美食家”を連想しますが、本展覧会を見ると、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家など、様々な顔を持つことがよくわかります。

学芸員の藤井さんは刻字看板「清泉」の前で、ぜひ書にも注目してもらいたいと話してくださいました。
「普通、書家は字は書くけど、彫るのは職人に任せる。魯山人が面白いのは、彫るのも自分でやっている。普通は大小のノミを使い分けてきれいに仕上げるのだが、魯山人は幅の広いノミで一気呵成にガッと彫っていて、書の気合がノミで繰り返され協調されている。かと思えば、墨を使ってじわっと滲むような絵も。本当に幅広く、硬軟自在。鋭さと柔らかさが両方ある人です」。

展示ケースには様々な手法の陶芸作品が並び、どれか一つに収まらない奔放さを感じます。
私が特に気に入ったのは、海老が元気に手(?)を振り上げる「染付海老文皿」。
写真資料もたくさん展示されており、当時の様子がわかって、おもしろいです。

魯山人は新潟にもゆかりがあり、田舎家(新潟市中央区古町通9)所蔵の皿も展示されています(展覧会チケット提示で田舎家にて割引サービスあり)。

「北大路魯山人 美・食の巨人」展、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。

(月刊ウインド編集部 市川明美)
※月刊ウインド7月号(7/1発行)に記事を掲載します。

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●新潟市政令指定都市移行10周年記念
BSN新潟放送創立65周年記念
世田谷美術館所蔵 塩田コレクション
「北大路魯山人 美・食の巨人」
http://www.ncam.jp/exhibition/3974/
会期: 2017年06月3日(土)~7月23日(日)
時間: 9時30分~18時 ※観覧券販売は17:30まで
休館日: 月曜休館(ただし、7/17は開館)
会場: 新潟市美術館 企画展示室 (新潟市中央区西大畑町5191-9)
観覧料: 一般1000円(団体800円) 大学生・高校生800円(団体600円)
※中学生以下無料
* 団体は20名以上
* リピーター割引(本展半券の提示で、2回目は団体料金に割引)
* 障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方および一部の介助者は無料(受付で手帳提示)
主催: 新潟市美術館、BSN新潟放送 共催: 新潟日報社
協力: 世田谷美術館

問い合わせ:新潟市美術館 電話:025-223-1622