新津美術館「藤城清治 光のメルヘン展」に行ってきました!

シネ・ウインド

新潟市新津美術館「藤城清治 光のメルヘン展」の開場式&内覧会に行ってきました(4月7日)。

日本を代表する影絵作家、藤城清治の独自の芸術世界を紹介する展覧会。
新潟では、2007年の新潟県立近代美術館(長岡)、2011年の新潟県立万代島美術館についで、3回目の開催です。

開会式では、篠田昭新潟市長に続いて、4月で93歳になられる藤城清治さんご本人が登壇。

東京や大阪など以外で、3回も大きな展覧会を開催しているのは新潟だけであり、新潟には親しみを感じている、という嬉しいお言葉から、藤城さんのご挨拶は始まりました。

絵の具を使わない、太陽を使った、光と影のこうした絵は、ちょっと他にはない。描いたものであると同時に、光と影の人生観みたいなものも出せるし、世の中のいろんな夢・メルヘン・楽しさ・悲しさ・生きる喜びなど、光を通した絵の中に、皆さんの心に響くものがあるのではないか。

今回の展覧会では、動く楽しさも盛り込んだ。また、約10年間かけて作った聖フランシスコの絵本の原画を一堂に展示している。

劇場型の美術館というか、絵そのものが、絵であると同時に生きているような、生き物のような、呼吸をしているようなもの。水に映り、風の美しさ、わくわくするような美しさを皆さんにおくりたい。生きる喜びをおくることができればと思っている。

などなど。藤城さん(写真)のお話は、作家としての意欲に満ちあふれていました。

開場式の後に観覧した展覧会場には、萬代橋など、新潟を描いた作品も。万代シテイ周辺を広く俯瞰した絵には、シネ・ウインドが入っている駐車場ビルも描かれていて、嬉しくなりました。
また、今年3月にスケッチに訪れた弥彦神社を題材にした新作も展示されています。

防護服を着て東日本大震災の被災地でスケッチした作品もあり、その旺盛な制作意欲に驚かされます。

光と影、そのゆらぎと瞬きまで、ゆっくり楽しみたい展覧会です。
会期は 6月4日(日)まで。皆さんもぜひ足を運んでみてください!

  

 

〈おまけ〉
新津美術館へ向かう道「フラワーロード」の菜の花が、とてもきれいでした。
運転に気を付けつつ、車窓の風景にも目を向けてみてください。

(月刊ウインド編集部 市川明美)

※月刊ウインド5月号(5/1発行)に、取材記事「タイラのイラストルポ」を掲載します。

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●藤城清治 光のメルヘン展
http://www.city.niigata.lg.jp/nam/exhibitions/FY2017exh/fujishiro2017.html
会期: 2017年4月8日(土) ~ 6月4日(日)
開催時間:10時~17時 ※観覧券販売は16:30まで
休館日: 月曜日(ただし、5/1、29は開館)
会場:新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1 新潟県立植物園となり)
観覧料:一般1400円 高・大学生800円 ※中学生以下無料
*有料20名以上は団体料金で2割引
※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付で手帳提示)
主催: 藤城清治展新潟展実行委員会(新潟市新津美術館、新潟日報社、UX新潟テレビ21)
問い合わせ:新潟市新津美術館 電話:0250-25-1300

■藤城清治サイン会
日時:4月8日(土)、5月4日(木・祝)、6月3日(土)
会場:新潟市新津美術館内