木村希八さんは1934年新潟県南魚沼市(旧塩沢町)生まれ。
独学で各種版画に取り組み、特にリトグラフの刷り師の草分け的な存在として、半世紀以上にわたり活躍を続けられました。
以前から新潟市美術館に多数の寄贈をされており、2014年11月に亡くなった後、遺志により新たに374点の作品が寄贈されたとのこと。
本展覧会はまさしく、木村希八さんからの「贈り物」なのですね。

1月27日の開場式で、自身もアーティストである息子の木村太陽さんは、希八さんのことを「版画の良心みたいな人だった」と話されました。
刷り師であり、旺盛なコレクターであり、画家でもある木村希八さんの、厳しい「目」が選び、つくった、作品群。
「選ぶ」という点に着目すると、累計941点を数える新潟市美術館所蔵の「木村希八コレクション」から展示を構成した、学芸員の「目」も意識されてきます。
そう思って展覧会場を見回すと、観覧する私の感性だけではない見方ができるような気がしました。
展示された作品が、写実から抽象までバラエティに富んでいるのも見どころです。

展覧会は3月5日(日)まで。どうぞお見逃しなく。
企画展の観覧券で入場できる「コレクション展Ⅲ 光を想う」(会期は4/2まで)もオススメです。
冬の新潟だからこそ、〈光〉に想いを馳せる展覧会を、という視点が素敵です。

(月刊ウインド編集部 市川明美)

※月刊ウインド3月号(3/1発行)に記事掲載予定。

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●木村希八さんの贈り物展 刷り師、コレクター、そして画家。
http://www.ncam.jp/exhibition/3789/
会期: 2017年1月28日(土) ~ 3月5日(日)
開催時間:9時30分~18時 ※観覧券販売は17:30まで
休館日: 月曜日
会場:新潟市美術館 企画展示室(新潟市中央区西大畑町5191-9)
観覧料:一般600円 高・大学生400円 ※中学生以下無料
*有料20名以上の団体、および、2回目の観覧(半券提示)は当日観覧料より100円引き
※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方、および一部の介助者は無料(手帳をご提示ください)
主催:新潟市美術館
問い合わせ:新潟市美術館 TEL:025-223-1622 FAX:025-228-3051