「赤毛のアン」からの「箱入り娘」、そして「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」

2015年5月22日
シネ・ウインド

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本日最初の取材は、「APRICOT&劇団ひまわり合同特別公演『赤毛のアン』」記者会見(りゅーとぴあ・スタジオA)。

すべての役を子どもたちが演じ、魅力あふれる独自の世界をつくり上げてきたAPRICOTが、この夏、これまでに4回公演している「赤毛のアン」を、劇団ひまわり新潟エクステンションスタジオのメンバーとともに合同で公演するとのこと。

いつものAPRICOT公演と大きく違うのは、「大人の役を大人が演じる」こと。劇団ひまわりから日向薫さん福島靖夫さんが出演、他に一般共演者としてオーディションで選ばれた18名が出演します。

「何が一番違うかというと、“人生経験”。人生というものが舞台にのってくるんだなと思うと、わくわくします」と、演出の戸中井さん。

ダブルキャストで「アン」を演じる、劇団ひまわり新潟エクステンションスタジオの吉田晏子(やすこ)さん、APRICOTの三浦真由(まゆ)さんの、かわいいこと!

小学6年から始めて現在中学3年の吉田さんは、演技のおもしろさを、言葉を選びつつ熱心に語り、「女優になりたい」と。小学4年から始めてAPRICOT 8年目という三浦さんは、「休日は遊びに行きたいと思うこともあったけれど、APRICOTが大好きで、メンバーと稽古するのが楽しい」と、語ってくれました。

どちらの「アン」も期待大だし、「大人の役を大人が演じる」ことの効果も楽しみ。「すべての役を子どもが演じる」オールキッズキャスト公演も見てみたい。

さぁ、どうしましょう!! 全公演見るとか??

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りゅーとぴあ演劇スタジオ キッズ・コースAPRICOT

APRICOT&劇団ひまわり合同特別公演「赤毛のアン」

【原作】ルーシー・モンゴメリー(村岡花子訳・新潮社刊)

【脚本】笹部博司 【演出】戸中井三太 【作曲】野瀬珠美

【振付】内堀照子 【美術】後藤信子 【歌唱指導】西潟明美

【出演】日向薫・福島靖夫・劇団ひまわり新潟エクステンションスタジオメンバー・APRICOT

8月15日(土) 13:30~、18:30~(18:30はオールキッズキャスト公演)

8月16日(日) 13:30~ 8月17日(月) 13:30~、18:30~

会場:りゅーとぴあ・劇場

料金:1200円 トリプルチケット3000円 (全席自由) 一般発売6/6(土)~

※8/15(土)18:30オールキッズキャストは700円

■りゅーとぴあチケット専用ダイヤル(窓口・電話・オンライン)

チケット専用ダイヤル  Tel:025-224-5521(11:00-19:00, 休館日を除く)

オンライン・チケット  http://www.ticket.ne.jp/ryutopiaticket/

主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団、劇団ひまわり

企画・製作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

 

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続いて、Noism1新作「箱入り娘」公開リハーサル&囲み取材(りゅーとぴあ・スタジオB)。

新作は、バルトークの音楽《かかし王子》にのせて描くオリジナルの物語舞踊。

私はタイトルを聞いて、Noismの数々の傑作舞台の中でも特に強い印象を残している見世物小屋シリーズを想起しました。会場がスタジオというコンパクトな空間だというだけでなく、「けはい」がそうなのです。

リハを見ましたが、衣裳・小道具も多く凝っていて、物語性もあり、取っつきやすそう。

囲み取材で金森さんは、「むずかしいことをわかりやすく」が目標、と。

でも、Noismだもの、一筋縄ではいかないはず(笑)。

Noismの力で、「童話」がどう膨らむか、変化するか、楽しみでなりません。

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今回の「箱入り娘」には、燐光群「屋根裏」(5/29~31、えんとつシアターで上演)とのシンクロを感じました。双方まったく意識はしていないでしょうが、こういうシンクロに出会うのが、今を生きるおもしろさ。あとから振り返っても感じ取れないスリリング。そしてこれは新潟の特権でもあるのです。

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Noism1新作 近代童話劇シリーズvol.1「箱入り娘」 新潟公演

*水と土の芸術祭2015参加作品

演出振付:金森穣 音楽:B. バルトーク《かかし王子》

衣裳:堂本教子 映像:遠藤龍 出演:Noism1

日時:6/6(土)19:00、6/7(日)17:00、6/10(水)19:00、6/11(木)19:00、6/13(土)15:00、6/14(日)15:00、6/15(月)15:00【完売】、7/24(金)19:00、7/25(土)17:00、7/26(日)15:00★、7/30(木)15:00★、7/31(金)19:00、8/1(土)17:00 *全13回

会場:りゅーとぴあ・スタジオB

入場料:一般 4000円  学生 3200円(入場整理番号付自由席)

主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団

製作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

■りゅーとぴあ(窓口・電話・オンライン)

チケット専用ダイヤル  Tel:025-224-5521(11:00-19:00, 休館日を除く)

オンライン・チケット  http://www.ticket.ne.jp/ryutopiaticket/

★みずつち特別公演 7/26(日)15:00 小学生限定公演…無料 7/30(木)15:00 65歳以上限定公演…2000円

申込受付:新潟市役所コールセンター Tel: 025-243-4894(8:00-21:00)

申込開始:6/5(金)*定員になり次第締切(先着順)

http://www.mizu-tsuchi.jp/

 

※「赤毛のアン」「箱入り娘」取材記事はともに、月刊ウインド7月号(7/1発行)に掲載予定。

 

DSCF4520b ←中嶋かねまささん

さて、本日3本目の話題は、「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」です。

6月7日(日)上映後にトークしてくださる劇団ハンニャーズ主宰中嶋かねまささんとトークイベントの打ち合わせをしました。

ワークショップの体験談、最近の新潟演劇事情など、いろいろ話して楽しいひと時でした。中嶋さんはピーター・ブルックの『なにもない空間』を大学の時に読んだそうです。

当日はどんな話題になるか。それは映画を見にいらしてくださる皆さんの持つ空気で変わります。

多数のご来場をお待ちしています!

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「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」

上映期間:6月6日(土)~6月12日(金)

時間:期間中毎日 18:45~20:20

★6月7日(日)は、予告編なしで上映後、劇団ハンニャーズ主宰 中嶋かねまさ さんのトークイベント

※トークは、当日映画鑑賞の方のみ、ご参加いただけます。

 

長い文章をお読みいただきありがとうございました。

(月刊ウインド編集部 市川明美)