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公演本番を翌週に控えた1月12日、Noism1「マッチ売りの話」+「passacaglia」
プレス向け公開リハーサルがありました。

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見たのは「マッチ売りの話」の一部。
一部だけど、ひぇ~こうくるか~!という驚きがありました。
アンデルセン「マッチ売りの少女」だけを連想していると、きっと唖然としてしまうと思います。
また、別役実「マッチ売りの少女」を知っている人は、知っているからこその、びっくり&おもしろさが!!

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リハーサルでは、自ら動いて一人一人に演出をつける金森さんの姿が見られました。
外国人メンバーのための、英語も飛び交います。

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リハーサル後は、演出振付、Noism芸術監督・金森穣さんの囲み取材。
「今の時代、抽象的なものと物語のあるものを分けて考えるのは無理なんじゃないか」と金森さん。
「何かに対して、これはよくてこれはよくない、みたいなことをはっきり言うことが、すごく暴力的になる世の中。だからこそあえて、共存…並立し得ないような二つのものを同時に読み解いたり受け入れたり、複雑な構造を複雑なままに受け入れる強さを持たないといけない時代だと思う。
本来的にはもっと難しい問題なのを、シンプルにして、大衆的な支持を得て何かを行うのではなく、多様な価値観を多様なままに受け入れられるか、ということがすごく問われている。
これまではNoismでも自分の中でも、抽象的なものと物語的なものを分けていたが、自分に対しても分けずに、二つの共通項は何か、とか、二つを同時に見ることで感じることは何か、とかを、自分たちも見出したい。
舞台芸術は記憶の芸術。お客さんの中に何が残ったかって話。1時間の中に、お客さんの見たすべてが重なって、お客さんが最後に何を思ったかがすべて。
だから、あえて休憩を入れずに、そのまま地続きで行きます。混乱するかもしれない。混乱した後に、そこから何を感じるか」

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「マッチ売りの話」で舞踊家たちはマスクをつけている。
マスクについての質問に金森さんは、
「自分は17歳でスイスのモーリス・ベジャールのところに行って、まず演劇の授業でいろいろなエチュードを習うんですけど、植物やったり、動物をやったりとか。で、役を演じる人間の一歩手前に、必ず『マスク』がある。マスクをつけ表情が消えた瞬間に、立ち方とか身体的な表現で伝えなければならなくなり、ものすごく難しい。日常、いかに我々は表情にごまかされているかが、如実に表れる。だから、マスクをつけるのは舞踊家たちにとっても難しいこと。この作品を通して身体のトータルな表現が養えたらいいと思っている。実際、自分はそうだったから」

作品のインスピレーションに対する質問に、
「困難な時代に生きていると感じる。この困難な時代をどう生きていこうか、この時代に何をどう表現するのか、考える。この困難な時代を無視して、あっけらかんとした作品は俺には作れない。この困難な時代をどうやって生きていこうか、考えるきっかけになればありがたいと思う。我々は答えを出さない。我々が舞踊家集団として抱く疑問を身体表現を用いて提示するので、それを皆さんと一緒に考えていきたい」と、金森さん。

第2部の「passacaglia』 は、ハインリヒ・ビーバー作曲の宗教音楽《passacaglia》と、現代音楽家・福島諭のオリジナル楽曲を用いて創作されます。
新潟在住アーティストの参加はとても嬉しいし、また、福島諭さんはシネ・ウインドで予告編と一緒に上映しているイメージムービー(遠藤龍 制作)の音楽を作ってくださった方であり、その意味でも、見どころ聴きどころです。

Noism1「マッチ売りの話」+「passacaglia」公演は、休憩なしの70分。
完売の日も出ています。どうぞお見逃しなく!

(月刊ウインド編集部 市川明美)

※取材記事は本番の感想を交え、月刊ウインド3月号(3/1発行)に掲載予定

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近代童話劇シリーズvol.2「マッチ売りの話」+「passacaglia」
[新潟公演]
●2017年  ※チケット情報は1/19現在
1月20日(金)19:00【前売券 予定販売枚数終了】
1月21日(土)17:00【前売券 予定販売枚数終了】
1月22日(日)15:00【前売券 予定販売枚数終了】
1月27日(金)19:00
1月28日(土)17:00【前売券 予定販売枚数終了】
1月29日(日)15:00【前売券 予定販売枚数終了】
※1月分チケット最新情報はこちら
※当日券の販売有無については直接お問い合わせください。
2月17日(金)19:00
2月18日(土)17:00
2月20日(月)19:00
2月24日(金)19:00
2月25日(土)17:00
2月26日(日)15:00
※全12回
★終演後に芸術監督によるアフタートークあり。

第1部 近代童話劇シリーズvol.2「マッチ売りの話」
原案:アンデルセン「マッチ売りの少女」+別役実「マッチ売りの少女」
音楽:David Lang《The Little Match Girl Passion》より、梅林茂
第2部「passacaglia」
音楽:Heinrich Biber《Passacaglia in G minor for violin solo》、福島諭

演出:金森穣 振付・出演:Noism1 衣裳:中嶋佑一

会場:りゅーとぴあ・新潟市民芸術文化会館〈スタジオB〉
入場料:一般 4,000円 / U25=25歳以下 3,200円(入場整理番号付自由席)
★公演特設ページ http://noism.jp/match_passacaglia/
リハーサルカットや、楽曲解説等を掲載中

チケット取扱
りゅーとぴあ(窓口・電話・オンライン)
チケット専用ダイヤル Tel: 025-224-5521(11:00-19:00、休館日除く)
オンライン・チケット http://www.ticket.ne.jp/ryutopiaticket/
イープラス http://eplus.jp/(PC・MB共通)

[埼玉公演]2月9日(木)~12日(日)※全5回
会場:彩の国さいたま芸術劇場〈小ホール〉
http://noism.jp/npe/n1_match_passa_saitama/

[ルーマニア・シビウ公演] 4月5日(水), 6日(木) ※全2回
http://noism.jp/romania_tour2017/