「新潟の院展作家たち展」に行ってきました!

2017年2月11日
シネ・ウインド


1898(明治31)年、岡倉天心を中心に、在野の美術団体として創設された日本美術院。天心が死去した翌年の1914(大正3)年に横山大観、下村観山らが再興日本美術院を結成。現在、日本美術院の展覧会は「院展」と呼ばれ、秋は「再興院展」、春は「春の院展」を開催しています。
「新潟の院展作家たち展」は、日本画の発展や新潟県の文化に貢献している新潟ゆかりの院展作家34人の作品約95点を集めた展覧会です。

2月3日、雪景色の新潟市新津美術館で開場式がおこなわれました。
杖を突きつつ挨拶に立たれた日本美術院同人の伊藤髟耳(ほうじ)さんは、「絵から題材から教えてもらい、どうにかここまできた。私は絵描きなので、最後まで一人の人間として絵を描き続け、いいお仕事をしていきたい」と穏やかに語られ、感銘を受けました。また、絵には自分のすべてが出ている、とも。

伊藤髟耳さんは福岡生まれですが、母が新津出身で、中学時代には新潟に住んでいたこともあり、また親族には新潟大学の2代目学長がいらしたりと、新潟にゆかりがある、とのこと。今回の展覧会は、伊藤髟耳さんが新津美術館の横山館長に呼びかけたことがきっかけ。開催までに4年かかっており、「ようやく開催にこぎつけた」と、横山館長。
開場式には出展作家が10人以上も出席されており、皆さんが待ち望んだ展覧会であることが伝わってきました。

式後に会場で拝見した伊藤さんの作品は、瑞々しい感性とデザイン性にあふれ、出会えてよかった!と思いました。
しばし時間を忘れて、ゆっくり訪れたい展覧会です。
皆さんもぜひ!
(月刊ウインド編集部 市川明美)

※月刊ウインド3月号(3/1発行)に記事掲載予定。

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●新潟の院展作家たち展
https://www.city.niigata.lg.jp/nam/exhibitions/fy2016exh/inten2017.html
会期: 2017年2月4日(土) ~ 3月20日(月・祝)
開催時間:10時~17時 ※観覧券販売は16:30まで
休館日: 月曜日(ただし、3/6、20は開館)
会場:新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1)
観覧料:一般700円 高・大学生400円 ※中学生以下無料
*有料20名以上は団体料金で2割引
※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(手帳をご提示ください)
主催:新潟市新津美術館
問い合わせ:新潟市新津美術館 電話:0250-25-1300 FAX:0250-25-1303