6/6(土)『よみがえる声』オンライントーク報告

シネ・ウインド

6/6(土)、シネ・ウインドで在日朝鮮人2世の映画作家・朴壽南さんが、娘の朴麻衣さんと共同監督し、歴史に埋もれた声なき者たちの物語を描き出したドキュメンタリー『よみがえる声』の公開が始まりました。そして新潟公開初日、上映後にトークイベントが行われ、新潟県立大学の学生二名が司会を務め、学生が主体となって質問や感想をオンラインで登壇された両監督に伝え対話しました。映画の中で見ていた監督と実際にオンラインで繋がったときはとても感動。飄々と言葉を発していた壽南監督と、お母さんの意思を汲みながらお話されていた麻衣監督の姿が印象的でした。

オンライントークの様子


「今までもらった質問の中で印象に残ったものは何か」という質問に対し麻衣監督は、『よみがえる声』上映後に若い女の子が駆け寄ってきて、顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら感想を言ってきたことだと仰っていました。その女の子にはベトナム人のお友達がいて、祖父母を日本兵に殺されたと話されたそうです。なぜ私はこの歴史を知らなかったのか、なぜ大人は真実を教えてくれなかったのかと憤っていた姿が離れないとも話されていました。
壽南監督は、映画を通して、他人だった私たちが心を通わせることが出来る。映画は素晴らしい。と話されていました。また、学生に対し、一杯のコーヒーでも飲みながら、ゆっくりお話ししましょう。と仰っていたのが印象に残りました。怒りをもって衝突するのではなく、お互いがお互いのことを愛して、心の底から会話をすることが大事なのだと気づきました。

『よみがえる声』より

私は、大学に来て日本と朝鮮の歴史について学ぶまで、何も知らずに生きてきました。
ただ漠然と、両国の関係性は悪いという認識だけを持って、とても狭い視野で朝鮮と日本の関係を判断していたと思います。この映画『よみがえる声』は、以前の私のように、狭い世界の見方をしている若者にぜひ見てもらいたい作品です。
在日朝鮮人である朴壽南さんとその娘の朴麻衣さんが共同で監督を務め、制作されたこの映画の中には、数々の人の“声”が生きています。壽南監督は四十年も前からさまざまな場所へ足を運ばれ、多くの人々の声を残してきました。歴史の教科書では学べない、当時の人々の思いを、現代の私たちが映画を通して聞けることはとても貴重なことです。授業では事件の名称や年号を暗記することが大事ですが、本当の歴史を学ぶうえで必要なのは、声を聞くことだと気づきました。作中では胸が痛くなるような、信じたくない場面がたくさんあります。でも、これが事実です。朝鮮の方々は支配に屈せず、幾度となく闘ってきました。この歴史を無かったことにしたまま両国の友好は叶うのでしょうか?私たちはもう一度学び直す必要があると思います。そして互いを理解して初めて、本当の意味での友好関係が築けるのではないでしょうか。

両監督から受け取った思いを無駄にすることなく、これから生きていく中で相手の声を聞き、理解することを大切にしたいと思える大変貴重な回でした。ありがとうございました。
(新潟国際情報大学 坪谷こころ)

朴壽南監督、朴麻衣共同監督、ありがとうございました!