9/13㈯~9/26㈮ ※9/16㈫休館 23㈫休映

2025年 韓国
1時間41分
配給:シンカ
監督
チョ・ヨンミョン
原作
ギデンズ・コー『赤い糸 輪廻のひみつ』
製作
ソン・デチャン『ベイビー・ブローカー』
脚本
クァク・ジェヨン『僕の彼女を紹介します』
キム・チンギョン
撮影
ホン・ジェシク『偽りの隣人 ある諜報員の告白』
美術
チョン・ソンギュン『ぼくの歌が聴こえたら』
編集
キム・マングン『ザ・ガーディアン/守護者』
衣装
イ・チュンヨン『ポエトリー アグネスの詩』
音楽
エコブリッジ イ・ジョンミョン
『ぼくの歌が聴こえたら』
主題歌
ダヒョン ジニョン
出演
ジニョン『初恋は初めてなので』
ダヒョン「TWICE」
ソン・ジョンヒョク『サウンドトラック #2』
キム・ヨハン『殺人者のパラドックス』
韓国でサッカーワールドカップが開かれた2002年、高校生のジヌはサッカーに夢中でした。しかし、友達はみんな1人のクラスメイトに夢中。そのクラスメイトの名前はソナ、優等生で学級委員、そして誰もが見惚れる美少女でもあります。ある日、忘れ物に厳しい先生の授業で教科書を忘れてしまったソナ。それに気づいたジヌは咄嗟に自分の教科書を差し出します。この出来事をきっかけに、ふたりの距離は縮まっていきます。
オリジナルは、2011年に公開され台湾を代表する青春映画となった「あの頃、君を追いかけた」。日本では、2018年に山田裕貴と斎藤飛鳥を主演にリメイクされました。今作は、その韓国版。オリジナルの台湾コメディの魅力を大切にしながら韓国らしいコメディ要素も加わっています。
物語の中で印象的なのが、ジヌとソナのテストの点数対決のシーン。負けた方には罰ゲームがあり、ジヌが負ければ、坊主に。ソナが負ければ、髪をほどいて下ろすことに。このシーン、実は台湾版と日本版では、ヒロインが負ければ、髪を下ろしている姿からポニーテールにするというルールになっており、今作とは逆なのです。韓国では、ポニーテールより髪を下ろしたスタイルの方が人気なのかな?と、ちょっとした文化の違いを感じました。このような違いが見れることもリメイクの醍醐味だと思います。


またもうひとつの見どころは、TWICE のダヒョンによる映画初出演です。アイドルをしているときとは、また違う一面を見ることができます。ファンから「お豆腐」と愛称をつけられるほど白く透き通った肌にふわりとした笑顔。そんな彼女の飾らない可愛らしさにきゅんときます。映画初出演であるにも関わらず、自然体で瑞々しい10代を見事に演じています。TWICEファンはもちろん、これまで彼女をよく知らなかったという方も必見です。
ちなみに、本作の英題「You are the apple of my eye 」は、直訳すると「あなたは、私の目の中のりんご」。英語の慣用句で「目に入れても痛くないくらい愛おしい存在」という意味があります。主演のジニョンとダヒョンが歌う主題歌のタイトルにもなっています。惹かれ合っているのに、素直になれないふたりの心の内を一言で表しているようで、両片思いのふたりにぴったりです。サウンドトラックを大切にする韓国作品らしさが光ります。
旧友に会うと、不思議とその頃の気持ちが戻ってきて、心の年齢が一気に若返るような気がします。当時は、なんてことなかった些細な出来事、言葉が後になって大切な記憶になる。戻ることのできないあの頃を尊く感じられるのは、大切な人や時間がそこにあったからなんだと感じます。
今作ではまさにそんな、振り返ったときに愛おしさが込み上げてくる青春を描いています。今を生きる私たちの、それぞれの「あの頃」にそっと寄り添い、忙しない日常を少し優しい気持ちで過ごしたくなるような作品です。ぜひ、ご鑑賞ください。
上映企画部 C.M.

《上映時間》
9/13㈯ 〇16:45~18:35
9/14㈰~9/19㈮ 〇14:40~16:30 ※9/16㈫休館
9/20㈯ 〇19:15~21:05
9/21㈰ 〇17:10~19:00
9/22㈪~9/25㈭ 〇18:30~20:20 ※9/23㈫休映
9/26㈮ 〇17:10~19:00
