東海林毅監督短編映画祭 情報!!

荒木夏実

2025年4月に1週間上映され大盛況となった『老ナルキソス』の東海林毅監督作品を5作品一挙上映します!

上映作品
『老ナルキソス』短編版 2017年
『帰り道』 2019年 県内初上映!
『ホモソーシャルダンス』 2019年 県内初上映!
『片袖の魚』 2021年 好評につき再上映!
『変わるまで、生きる』 2023年 県内初上映!

会場
新潟・市民映画館 シネ・ウインド
新潟県新潟市中央区八千代2丁目1−1 万代シテイ第二駐車場ビル
お問合せ 025-243-5530
※映画鑑賞のお客さまに限り、万代シテイ第2駐車場でご利用いただける5時間駐車無料券を発行します。シネ・ウインド受付で駐車券をご提示ください。

チケット
劇場受付にてご購入いただくか、13日前より劇場HPにて購入可能。
チケット料金はこちらにてご確認ください。

上映期間
2025年11月29日(土)〜12月5日(金) ※火曜日休館

舞台トーク付き上映
11月29日(土) 17:00〜19:00
東海林毅監督×開志専門職大学アニメマンガ学部belne教授
11月30日(日) 17:00〜19:00
東海林毅監督 舞台トーク付き上映
以下の期間は上映のみ
12月1日(月)〜12月5日(金) 18:30〜20:05

ゲスト紹介

監督 東海林毅  来年秋以降新作公開予定!!
TSUYOSHI SHOJI

石川県出身 映画監督、映像作家、CGデザイナー、コンポジター 武蔵野美術大学在学中より活動を開始し1995年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて審査員特別賞を受賞。バイセクシュアル当事者でもあり、商業作品を監督する傍ら主に自主作品の中でLGBTQ+と社会との関わりを探ってきた。同名の短編『老ナルキソス』(2017)が国内外の映画祭で10 冠を獲得したほか、短編『片袖の魚』(2021)では日本で初めてトランスジェンダー当事者俳優の一般公募オーディションを行い話題となった。 2024年11月20日(トランスジェンダー追悼の日)映画におけるLGBTQなど性的少数者への差別に反対する声明の発起人代表。
来年秋以降に公開予定の『となりのとらんす少女ちゃん』はクラウドファンディングで目標を大幅に達成し、主演にブルーボーイ事件の中川未悠、その母親役にはるな愛の出演が決定している。

開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授
belne

マンガ家 イラストレーター 代表作『はないろ語り拾遺帖』『異端文書』 『蒼の男シリーズ』 2007年から天碕莞爾名義で山本航暉の『ゴッドハンド輝』(講談社週刊少年マガジン連載)の構成監修。 京都精華大学マンガ学部の講師を14年間務め、基幹授業ネームドリル立ち上げに参加。 SEIKAマンガ教育研究プロジェクトに参加。『マンガで読み解くマンガ教育』(阿吽社、2014)を共著。 1998年より新潟コミティアで実施型コミックワークショップの講師を務める。 第25回文化庁メディア芸術祭功労賞.

作品紹介

短編版『老ナルキソス』2017年 21分

ゲイでマゾヒストの老人の姿を通して“老い”や“生と性”といった普遍的な悩みを描き、国内外の映画祭で評価された短編ラブストーリー。ゲイでナルシストの老絵本作家・山崎は、老いによって自分の姿が醜く衰えていくことに耐えられずにいた。そんなある日、美しい青年レオとのプレイ中に倒れた山崎は老いの苦しみを打ち明けるが、若いレオには響かない。自分より醜い相手とならばと、自傷的な行動に走る山崎だったが……。山崎役を「そこのみにて光輝く」の田村泰二郎、レオ役を「神さまの言うとおり」の高橋里央がそれぞれ演じる。

予告 老ナルキソス(2017)

国内外で高い評価を受けた作品。長編版はここから生まれた…
©︎みのむしフィルム

『帰り道』 2019年 10分

1944年、第二次世界大戦末期の福岡。戦況が敗北必至となり、追い詰められた日本軍はついに学生たちを戦場へ送ることを決断。そんななか、徴兵検査の帰り道、ゲイであることを隠している寛二は、翌朝前線へと旅立つ友人に想いを告げるべきか苦悩する。

予告 帰り道

なんだか愛おしくなってしまう青春コメディー!!
©︎みのむしフィルム バウムアンドクーヘン

『ホモソーシャルダンス』 2019年 11分

1人の女性をめぐる男たちの反目と連帯から浮かび上がるミソジニー(女性嫌悪)と男性社会の持つホモソーシャリティというテーマを、学園ドラマパートとコンテンポラリーダンスのイメージパートによって表現した短編作品。イケてる男子学生6人のグループに1人の女子。このグループに入れない気弱な男子は彼女に恋をしているが、周りから笑われてばかりいる。そんな中、女子がこの男子を傷つけるような拒絶をしたことから、男子学生グループは一転して女子を敵視するようになる。

予告 ホモソーシャルダンス
©︎みのむしフィルム

『片袖の魚』 2021年 34分

トランスジェンダー女性の新谷ひかり(イシヅカユウ)は、ときに周囲の人々とのあいだに言いようのない壁を感じながらも、友人で同じくトランス女性の千秋をはじめ上司である中山(原日出子)や同僚の辻ら理解者に恵まれ、会社として働きながら東京で一人暮らしをしている。
ある日、出張で故郷の街へと出向くことが決まる。ふとよぎる過去の記憶。ひかりは、高校時代に同級生だった久田敬に、いまの自分の姿を見てほしいと考え、勇気をふり絞って連絡をするのだが―
予告 片袖の魚
シネ・ウインドで初めて上映された東海林監督作品。日本初のトランスジェンダー女性を対象にしたオーディションで選ばれたモデル イシヅカユウ主演!
©︎みのむしフィルム

『変わるまで、生きる』 2023年 9分

NPO法人パープル・ハンズで行われている中高年の性的マイノリティによる持ち寄り食事会を取材したドキュメンタリー。偏見や法制度の不備など、様々な要因で孤独に陥りやすい性的マイノリティの老後。不安に感じている当事者も多い。「実際の“プラチナ世代”の当事者たちが楽しく過ごす様子を知ることで、将来への不安が少しでも和らぐと嬉しい。また彼らの経験談から、性的マイノリティに対する社会の眼差しが少しずつ変わってきたことを知り、より良く変わってゆく未来への想像へとつなげて欲しい」との監督の思いで制作された。

長編版『老ナルキソス』のお食事会シーンのモデルのドキュメンタリー
©︎みのむしフィルム