これまで ムーンライダーズ伊藤若冲グレン・グールド と孤高の天才達を取り上げてきました。今回ご紹介する天才は 成田亨(なりた とおる) です。

成田亨、それ誰? 筆者も最近まで存在すら知りませんでした、、、、

並外れてる

今年の2月、新聞をめくるとカネゴンが目に飛びこんできた。思わず見とれてしまう造形美。

30年目チームブログ_20150705

この絵、何なんだ。 並外れてる、、、と思ったら、カネゴンをデザインしたご本人でした。

成田亨 (なりた とおる、1929年9月3日 – 2002年2月26日)は青森県出身のデザイナー、彫刻家。

ウルトラQの怪獣デザインを担当、その後、ウルトラマン、ウルトラセブンの造形を手掛け、セブンの後半で担当を降りた、とのこと。書評全文はこちら

筆者は子供の頃に第一次怪獣ブームを体験した世代で、初期のウルトラシリーズを夢中になって観たものだった。(特に『ウルトラセブン』は アンヌ隊員 の存在も相まって特に思い入れが深い)

へー、この人がデザインしていたんだ。

amazonで検索してみる。作品集のユーザーレビューは評価高いけど、5800円か。うーん。

とりあえず「ほしいものリスト」に追加した。

いざ、青森へ!

4月のある日、美術館アプリでポスターギャラリーをめくっていたら、、、
30年目チームブログ_20150705_ポスター

慌てて、青森県立美術館のサイトをチェックする。

成田亨 美術/特撮/怪獣 」〜出品点数700点!史上最大の回顧展! “時代”に抗った孤高の天才芸術家、その「軌跡」と「閃光」、、、

新潟から青森はけっこう遠い。ここしばらく仕事も立て込んでいる。5月末だったら何とかなるか、、、いや、何とかしよう。万難を排していかなくちゃ。

それからの一ヶ月半は成田亨展に行く事だけをモチベーションに日々を過ごしていたような。

そして、ようやくその日が。

30年目チームブログ_20150705_青森県立美術館
美術館は三内丸山遺跡から徒歩5分

30年目チームブログ_20150705_玄関前にポインター
玄関前にポインターのレプリカ

30年目チームブログ_20150705_展示室へ
ここから先は撮影禁止

ウルトラ時代の作品群は勿論のこと、未発表原画、実現しなかった企画案、80年代以降の神話的な物語、鬼の彫刻や特撮美術のセットなども素晴らしく、実物の作品の持つ力に圧倒された。

怪獣デザインだけでなく、オープニング・タイトルやウルトラ警備隊の制服、ポインター号、ウルトラホークの特撮美術まで、自分が魅せられたウルトラセブンの世界観は、すべて成田亨がデザインしたものだった。

閉幕間近ということで、会場配布のみの限定チラシ が品切れだったのはちょっと残念でした。

拡散希望です。

さて、展覧会は観たし、作品集も買った。すっかり満足と思いきやなんとなくもどかしさが残る。

これだけの卓越した才能を一体どれだけの人が知っているのか?

青森出身のアーティストといわれても、大抵の人は、 棟方志功奈良美智くらいしか思い浮かばないだろう。

にわかファンの分際でおこがましいが、もっと多くの人に成田亨の存在を、作品の素晴らしさを知ってもらいたい。

とは言うものの、既に回顧展は終了したし、さてどうしたものか、、、と思っていたところにブログの順番がまわってきた次第です。

ということで、ここまで読んでくれたあなた!

百聞は一見にしかず、まずは動画で。

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画像をクリックすると福岡市立美術館開催時のギャラリートークを見ることができます。(当時のプレスリリースはこちら)

話しているのは回顧展のきっかけを導いた福岡市美術館の山口洋三さんです。
(たっぷりじっくり、1時間!)

こうなると作品集も見たくなりますよね。でも5800円という金額にためらう方も多いと思います。

新潟市在住の方なら大丈夫。なんと、新潟市立図書館に所蔵されています!

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(ダメもとでリクエストしたら即刻購入してくれました)

新潟市の図書館トップページ  http://www.niigatacitylib.jp/

左上の蔵書検索タブから ”成田亨作品集” と入力して簡易検索ボタンをクリックすれば出てきます。
(予約する際に、お近くの図書館を受取館に指定すればそこで受取・返却ができます)

その昔ウルトラ怪獣に熱中した人も、そうでない人も、この夏、成田亨の作品の数々に触れてみてはいかがでしょうか。

そして、作品に感動したら、芸術家としての矜持に共感したら、ぜひ、お友達にもLINE、facebookやtwitterで教えてあげてください。

みんなで広げよう、成田亨の輪!!!

最後に

こちらは、ファンクミュージックの「孤高の天才」ということで、かなり強引ですが、、、

友人の車でドライブに行くとき、彼が選曲したカセットテープ(!)には、必ず「Family Affair」が入っていました。

nobi_web

スライ・ストーン

●7/25土~7/31金

おりしも7/25土は、ユナイテッド・シネマ新潟『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』の上映開始日でもあります。この日、新潟のファンク愛好家はユナイテッドとシネ・ウインドのはしごですね。

One Nation Under a Groove!(←ブログ仲間の 夜の行灯さん に教えてもらった言葉です)

では、また!


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この辺りの者でござる

アラサーどころかアラカンに近づきつつあるが「おもしろきこともなき世をおもしろく」生きていくことを心がけている。嫌いな言葉は「自分探し」。