3人で駈ける陸橋、夜のセーヌ川に飛び込み、山荘で歌われる「つむじ風」、、、若く溌剌としたジャンヌ・モローを劇場のスクリーンで、しかもデジタル・リマスター版で観る贅沢。

シネコンでやっている「新・午前十時の映画祭」とかではなく、シネ・ウインド「フランソワ・トリュフォー特集」の話である。

フランソワ・トリュフォー特集のポスター

没後30年記念のトリュフォー作品 から3作品を日替りで2/27(金)まで上映中。未見の方はぜひご覧いただきたい。


さて、トリュフォーといえば「ヌーベルバーグ(フランス語: Nouvelle Vague) 」。80年代前半に名画座でゴダールなどヌーベルバーグの作品をよく観た。

いま思うと、当時よく聴いていたムーンライダーズのアルバム「カメラ=万年筆」の影響が大きい。本作は「架空の映画サウンドトラック集」として制作された(らしい)。

 カメラ=万年筆 (1980)

1. 彼女について知っている二、三の事柄
2. 第三の男
3. 無防備都市
4. アルファビル
5. 24時間の情事
6. インテリア
7. 沈黙
8. 幕間
9. 太陽の下の18才
10. 水の中のナイフ
11. ロリータ・ヤ・ヤ
12. 狂ったバカンス
13. 欲望
14. 大人は判ってくれない
15. 大都会交響楽

この「いかにも感」満載の曲目リストに刺激され、『ぴあ』で名画座のラインナップをチェックして週末に映画館を巡ったものである。

たしか「ミュージック・マガジン」アルバムレビューは高い点数ではなかったが、自分にとっては新たなカルチャーとの出会いを後押ししてくれた「恩義のある」アルバムだ。

ムーンライダーズは、本作の後も「マニア・マニエラ」「青空百景」「アマチュア・アカデミー」「アニマル・インデックス」など先鋭的な作品を次々と発表する。この時期はアルバムが出る度に買っていたなあ。

閑話休題

ムーンライダーズの「何年たっても大御所とか老舗には無縁な感じ」「新しい経験や発見の面白がり方」「若い才能を発掘し世に送り出す姿勢」などは、なんとなくシネ・ウインドに通ずるものがある。

シネ・ウインドが30年目、と聞いて、まず思い浮かんだのが、60年代カウンターカルチャーの合い言葉「Don’t Trust Over 30(30歳以上の奴は信じるな)」である。

ということで、自戒と敬意を込めて、ムーンライダーズ「Don’t Trust Anyone Over 30」を捧げます。30歳以上の奴は信じるな!

※本記事の公開日(2015年2月22日) WOWOWでムーンライダーズ限定復活ライブ が放映!


The following two tabs change content below.

この辺りの者でござる

アラサーどころかアラカンに近づきつつあるが「おもしろきこともなき世をおもしろく」生きていくことを心がけている。嫌いな言葉は「自分探し」。