2/7㈯~2/20㈮ ※火曜休館

2024年 スペイン・イギリス合作
1時間52分
配給:ロングライド
監督・製作総指揮
ピーター・カッタネオ
『フル・モンティ』
原作
トム・ミシェル
『人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日』
製作
ロリー・エイトキン
『シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声』
アドリアン・ゲラ
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』
製作総指揮
ジェフ・ポープ
『ロスト・キング 500年越しの運命』
ジョシュ・バーニー
『クーリエ 最高機密の運び屋』
ジョシュア・ホースフィールド
『ブルータリスト』
ニア・バジラーニ『シカゴ7裁判』
トーステン・シューマッハー
『リー・ミラー 彼女の瞳に映る世界』
エマ・バーコフスキー
『生きる LIVING』
脚本
ジェフ・ポープ
『あなたを抱きしめる日まで』
撮影
シャビ・ヒメナス
『マローボーン家の掟』
編集
ロビン・ピーターズ
タリク・アンウォー
『あの夜、マイアミで』

美術
イソナ・リゴー
『君を見つけるための地図』
衣装
アルベルト・バルカルセル
『パラダイス・ヒルズ』
音楽
フェデリコ・フシド
『私たちの過ち』
出演
スティーヴ・クーガン
ビビアン・エル・ジャバー
ビョルン・グスタフソン
ジョナサン・プライス
ペンギンが教えてくれる本当のこと
1976年、軍事政権下のアルゼンチンに赴任した英語教師・トム。ひょんなことから重油まみれのペンギンを救い上げ、共同生活を送ることに。サルバドールと名付けたペンギンと一緒に過ごすうち、トムと周囲の関係も少しずつ変化していき…
理不尽な圧制、深刻な不況。痛ましい出来事が次々と起こるものの、首を傾げてぺたぺたと歩き回るペンギンの姿が映ると思わずくすりと笑ってしまいます。しかし、素っ頓狂で愛くるしい見た目とは裏腹に、不思議な包容力を持ったサルバドール。なぜか彼の前では本音を打ち明けずにはいられない。そして勇気を振り絞ったトムが語る言葉がずしんと響きます。ただの動物映画には収まらない、連帯と抵抗の重みを感じる社会派ムービー
中村理奈
月刊ウインド2026年2月号より


地上70センチの視線で
サルバドールのおかげで、シェリー、メイスフィールド、ウィルフレッド・オーウェンらの名詩に新たな命が吹きこまれるところにも注目したい。ペンギンが教えてくれた詩の解釈は、高みから人々を押さえつけようとする軍事政権への抵抗の力となってゆく。
英語教師として職場を転々とし、アルゼンチンまでひたすら南米大陸を下ってきた主人公のトム。川べりの「エル・バホ(低地)」と呼ばれる地域で暮らす人々。本作にはくりかえし「低さ」が登場する。なかでも、ペンギンのフアン・サルバドールの視線に合わせて人間全員が教室に寝そべる場面は、ペンギンをただかわいい動物として登場させるのではなく、低い視線を人間に教えてくれる存在として描き出す筆硯のシーンだ。
伊藤潤一郎
月刊ウインド2026年2月号より
上映時間
2/7㈯~13㈮ 〇10:00~12:00
2/14㈯、15㈰ 〇11:55~13:55
2/16㈯~20㈮〇12:15~14:15
