7/12㈯~7/25㈮ ※火曜休館

2025年 日本
1時間25分
配給:新日本映画社
監督・企画・プロデューサー・
撮影・編集
オオタヴィン
ナレーション
佐藤浩市 / 室井滋
出演
萬田緑平 / 樹木希林
主題歌
ウルフルズ
夢みる三部作につづく、「夢みるドクター」
『夢みる小学校』『夢みる校長先生』『夢みる給食』で自由教育や公立学校のドキュメンタリーを届けた映像作家、オオタヴィン監督の最新作は「在宅緩和ケア」をテーマに、群馬県前橋市の緩和ケア萬田診療所と在宅・訪問診療を撮影。「患者さんの希望を全力でサポートする」という萬田緑平医師による信条とケアに迫っていく。

在宅緩和ケアとは心身の負担を和らげながら、希望に沿った自分らしい日常生活を送り続けてもらう医療。萬田先生は身体にいいことより、心にいいことを優先し、患者さんが幸福であるなら、旅行も、お酒も、ゴルフも、すべて容認。最期まで精一杯生きる人々の支えとなるべく診療に努め、伝えていく。


オオタ監督は病院の医療より在宅緩和ケアを勧めることを目的としていないと語る。重要なのは医療の選択肢があること。患者さんは後悔のないように落ち着いて、病院医療か、在宅医療かを選んでもらいたいと語る。希望が感じられて、笑って泣けるドキュメンタリーの製作を信条としている監督と、萬田先生のポジティヴでユーモラスなキャラクターが見事にハマり、撮影が実現。日本の医学界における標準、病院・医師側の方針や都合、患者側の考え方など、どれが正解かではない医療の現場において「どうしたいか」を話し合っておくことが大切だという意図がある。

登場人物の感動を伝えるのではなく、事情も価値観も様々な観た人それぞれ、自分の状況に置き換えて考えられる構成でありたい、と。観た人が自分事として受け取ってもらえるよう、お医者さんと患者さんの近しい距離感を客観的に捉えるよう意識したという。いま、最も輝かしく前向きなドキュメンタリー作品。
月刊ウインド2025年7月号
上映企画部+資料より
《上映時間》
7/12㈯~7/17㈮ 〇14:25~16:00
7/18㈯~7/25㈮ 〇10:00~11:50 ※火曜休館
