国内上映権は2025年11月末まで
諸事情により配信・ソフト化の予定なし
日本全国で劇場鑑賞ラストスパート祭り実施中
11/22㈯、24㈪~28㈮ ※火曜休館のため5日間限定上映

2021年 台湾
2時間8分
配給:Elles Films / 台湾映画社 / 台湾映画同好会
監督・原作・脚本
ギデンズ・コー『あの頃、君を追いかけた』
製作
ルー・ウェイチュン『哭悲 / THE SADNESS』
撮影
チョウ・イーシエン『返校 言葉が消えた日』
美術
ワン・チーチェン『返校 言葉が消えた日』
編集
カオ・ミンション『紅い服の少女 第一章 神隠し』
VFX
リウ・イーウェン『ライオンキング ムファサ』
ペン・チーイン『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
音楽
クリス・ホウ『オールド・フォックス 11歳の選択』
音響編集
シウ・イーチウ『黒衣の刺客』
主題歌
ウェイ・リーアン
出演
クー・チェンドン『あの頃、君を追いかけた』
ビビアン・ソン『私の少女時代』
ワン・ジン『返校 言葉が消えた日』
マー・ジーシアン『セデック・バレ』
台湾発!「純愛+冥界+お犬」ファンタジー
落雷で命を落とし冥界に連れてこられたシャオルンは、同じく冥界にやってきたピンキーとともに〈月老(ユエラオ)〉(=縁結びの神様「月下老人」の略称)として現世で人々の縁結びをすることに。ある日ふたりの前に1頭の犬が現れ、シャオルンが失っていた生前の記憶を取り戻す。それは最愛の恋人シャオミーとの、果たせぬままに終わってしまった”ある約束“だった。
日本、韓国、タイでリメイクされた台湾青春映画『あの頃、君を追いかけた』(2011年)のギデンズ・コー監督による、摩訶不思議な死後の世界に一途でピュアなラブストーリーを掛け合わせた、楽しくも胸を打つ唯一無二の純愛冥界ファンタジー。全編に散りばめられた監督の日本のサブカル愛や、人と犬の絆も見逃せない。
台湾映画社・葉山
台湾映画同好会・小島


何物も愛を妨げない、結びつきの幻想譚
生前の記録、死後の慣例、人間界への転生。すべての生命体に通底する死生観について。現代台湾を代表する大衆文学作家であるギデンズ・コー監督が、クリエイティビティ感覚を研ぎ澄ませ、映画人生を賭けて臨んだマルチジャンル・エンターテインメント。台湾全土メガヒット、日本公開後もカルト的な人気を博すなど、面白さを追求する気迫が凄い。美術、色彩、音響、視覚効果もハイレヴェル。監督がいかに「赤色」をカラー映画の命としているか。また映画脚本の完成前後に14年ともに過ごした愛犬が亡くなったことも、この監督熱に影響している。自らの原作小説を映像化する執念で演出してみせた、映画的緊張感と愛の逞しさ。いかに支持が集まるか分かります。見事な傑作。
宇尾地米人
月刊ウインド2025年11月号より
