『水平線』

若槻

6/8㈯~6/21㈮ ※火曜休館

2023年 日本 1時間59分 配給:マジックアワー

監督:小林且弥

脚本:齋藤孝

プロデューサー:太田あや 齋藤寛朗

エグゼクティブプロデューサー:坂岡功士

撮影:渡邉寿岳

美術:ホ・ジニ

衣装:藤原わこ

録音:加唐学 小山海太

整音:反町憲人

音響効果:松浦大樹

音楽:海田庄吾

助監督:伊藤良一

編集:山崎梓

出演:ピエール瀧 栗林藍希 足立智充 内田慈 押田岳 円井わん 高橋良輔 清水優 遊屋慎太郎 大方斐紗子 大堀こういち 渡辺哲

 散骨業を営む真吾は、福島の港町で娘の奈生と二人で暮らしていた。真吾の妻は震災の津波で行方不明となって以来、遺骨も見つからないままだ。そんなある日、東京で通り魔殺人を引き起こした男の遺灰が持ち込まれる。「ただの骨だ」と散骨を請け負う真吾に対し、奈生は母の眠っている海へ殺人犯の骨を撒くことに強く反発する…。

 俳優としても活躍する小林且弥が長編監督デビュー作で描いたのは、癒えない傷を負った人々の物語。遺骨は個人の魂が宿ったものなのか、それとも単なる「モノ」なのか―答えの出ない問いに悩む真吾役にピエール瀧、真吾と衝突する娘・奈生役に新潟出身の栗林藍希が抜擢され、見事に演じている。

 家族を失った悲しみを抱えて生きる親子、事件を追うジャーナリスト、被害者遺族、そして犯人の弟…遺灰を海に撒く「散骨」を通じてそれぞれの思いが複雑の交錯する本作は、見る者の心に深い余韻を残す静かな傑作だ。どうぞご期待ください。(チカラ)(月刊ウインド2024年6月号より)

6/8上映後、栗林藍希さん 来館! ※6/8は招待券使用不可