月刊ウインド2018年2月号(389号)

2018年1月26日
シネ・ウインド


表紙は「劇場版アイドルキャノンボール2017」(2/24~3/2上映)。
アイドル vs AV監督! オーディション合宿の裏で密かに撮影を敢行!?

2月のシネ・ウインド上映作品の紹介&時間を掲載。(→2月の上映スケジュール)

「いただきます みそをつくる子どもたち」(2/24みそづくり体験! https://www.cinewind.com/news/20110/)
「永遠のジャンゴ」(1/27ミニライブ有! https://www.cinewind.com/news/1-27/)
「希望のかなた」(2/19ネタバレ映画茶会テーマ作品 https://www.cinewind.com/news/2-19/)
「74歳のペリカンはパンを売る。」「ALL YOU NEED is PUNK and LOVE」
「モンパルナスの灯」(2/10トーク有! https://www.cinewind.com/news/2-10-2/)
「人生フルーツ」
【2/17ニイガタ・フットボール映画祭2018:「TESE」(安英学さん来館! https://www.cinewind.com/news/2-17-2018/)「ホペイロの憂鬱」「Voy!~ある選手たちの戦い~」】
「密偵」「劇場版アイドルキャノンボール2017」
「地の塩 山室軍平」(2/24ミニトーク有!→https://www.cinewind.com/news/2-24/)

2月号の誌面は、2月にシネ・ウインドで上映する「地の塩 山室軍平」の長岡上映会参加報告、4月に新作「星くず兄弟の新たな伝説」上映が決定している手塚眞監督の作品、「OKUAGA」上映会のレポート等々、感想やレポート盛りだくさん!
〈あちらこちら安吾〉は「安吾忌」「安吾初級講座」のご案内、〈ウインドのオススメ〉は講演会「浅井十三郎の詩とその業績」(3/10)。ぜひ足をお運びください!
〈演劇〉は、「NIDF(新潟インターナショナルダンスフェスティバル)2017」を振り返る、新潟古町えんとつシアター逸見支配人による「全国小劇場ネットワーク会議in那覇」レポート、ハイバイ「ヒッキー・ソトニデテミターノ」(新潟公演2/25) 作・演出・出演 岩井秀人インタビューの3本立て。

「サウンドトラック隊の映画音楽講座」はサントラ本とAudrey Hepburnとジャンゴのお話。

舞台屋織田組の作・演出、干場貴之「しからば腹蔵なく申し上げなん」第5回は劇団ハンニャーズ「宿木小虎の観測点」のお話から、自身と劇団の今後についてなど。

音楽アート演劇など情報満載の「ピックアップ情報」、演劇公演や展覧会などの100文字感想「ピックアップレポート」にもご注目ください。
「ピックアップ情報」に載せる情報、「ピックアップレポート」用のミニ感想コメント、ともに募集中です。

大阪の天満天神繁昌亭支配人・恩田雅和「南の果てより愛をこめて」は玉川太福さんについて。
コラムニストでアルビレックス新潟ウォッチャー えのきどいちろうさんの「どうしてこんなに映画なんだろう」、好評連載中!

★シネ・ウインド会員になると月刊ウインドが毎月お手元に届きます。
会員になって、「文化フォーラムマガジン」としてさまざまに発信を続ける月刊ウインドをぜひ継続してお読みください。
(入会案内はこちら

★会員ではない方の購入方法はこちら

《もくじ》

1~2 スケジュール表 料金表 もくじ
3~10 シネ・ウインド インフォメーション
     「いただきます みそをつくる子どもたち」
     「永遠のジャンゴ」
     「希望のかなた」
     「74歳のペリカンはパンを売る。」
     「ALL YOU NEED is PUNK and LOVE」
     「モンパルナスの灯」
     「人生フルーツ」
     「密偵」
     ニイガタ・フットボール映画祭2018
      「TESE」「ホペイロの憂鬱」「Voy! ~ある選手たちの戦い~」
     「劇場版アイドルキヤノンボール2017」
     「地の塩 山室軍平」
11~12 事務局通信
13~14 来館レポート *「三里塚のイカロス」代島治彦監督&平田誠剛さん
    イベント報告 *新潟シネリテ映画祭 *シネ・ウインド開館記念日 *日本バンカラロック上映会
15   映画とともに
     *「地の塩 山室軍平」長岡上映会参加報告
     *OKUAGAに火の鳥が翔ぶ
16~18 ウインド あ・ら・かると
     *「独立国 新潟」エキストラ体験!
     *えのきどいちろうトークショー 感想
     *森達也講演会 感想
     *「新潟の文化」の過去・現在・未来 感想
     *野口久光 シネマ・グラフィックス 感想
     *村のひろがり・私の奥行き〈新潟編〉感想
19   あちらこちら安吾 *安吾忌 *安吾初級講座
    ウインドのオススメ 講演会「浅井十三郎の詩とその業績」
20~22 演劇 *NIDF2017を振り返る
     *全国小劇場ネットワーク会議in那覇
     *ハイバイ 岩井秀人インタビュー
    あ・ら・かると 風猫句会 報告
23   サウンドトラック隊の映画音楽講座 95 島田幸市
24   しからば腹蔵なく申し上げなん 5 干場貴之
    映画とこころ 6 渡邉良弘
25   どうしてこんなに映画なんだろう 57 えのきどいちろう
    BOOK 『孤独とセックス』
    猫と暮らして 51
26   声風―SEIFU―
    南の果てより愛をこめて 348 恩田雅和
27~28 ピックアップ情報
29   ピックアップレポート ひとこと 編集後記

《スタッフコメント》
----------------------------

映画を見ることも好きだけれど、本も大好きなので、面白かった本を何冊か紹介させてください。

1.『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 著/ 光文社
去年、大売れした本なのでご存知の方も多いかもしれません。
ポスドク(博士号は持っているが就職先が決まっていない学者)の前野さんが、
①アフリカ・モーリタニアで大発生したバッタの被害を食い止め、
②その実績で日本で就職する!
③実地でバッタの研究もする!
という野望を胸に現地に飛んだというノンフィクションです。
  注) ウルドとは、モーリタニアの高貴なミドルネーム「ウルド(〇〇の子孫)」で、彼の研究を認めた現地の上司から授けられたものです。
次から次と想定外の問題に見舞われ、でも、しっかり&たくましくバッタと取組み、(#^.^#) という、ホントに楽しく、また面白い一冊でした。

2.『故郷のわが家』 村田 喜代子 著/ 新潮社
母亡き後の実家を処分するために愛犬フジ子と共に帰ってきた笑子さん。
家は高原というか、山の中にあり、18室も部屋があるものだから、ペンションを始めようかという夫婦とか、従業員の保養所が欲しいスーパーの経営者とかが見にくるのだけどなかなか決まらない。
笑子さんは、どこか地に足の着いてない(#^.^#)65歳で、彼女が日々思うこと、やることがとても好ましいんですよ。

3.『人が見たら蛙に化れ』 村田喜代子 著/ 朝日新聞社
これも村田喜代子さんの作品です。
九州を舞台に、骨董商売に精を出す奴らのなんとも胡散臭い物語で、その世界独特の矜持、というか仁義、また、客も商売人も「美」の力にふらふらと吸い寄せられてしまう不可思議さに、ずっぽりやられてしまいました。
古い窯から盗掘した陶片、別々の器の陶片を組み合わせて金継ぎしたもの、首が折れている元禄人形…。
そんな“美術品”に魅入られ、人生さえ賭けてしまうような人たちが次々に出てきて、またその描写の説得力のあること!
本来ならば私には全く理解しがたい世界なのだけど、好きな人には何を置いても手に入れたいものなのだろう、ということは納得できました。

4.『そういう生き物』 春見朔子 著/ 集英社
高校の同級生だった千景とまゆ子。
思いがけずに会った彼女たちは一緒に住むことになったのだが…。
それぞれの目線から語られる物語から、段々にふたりの抱えている秘密が明らかになっていく。
蝸牛を抱えてやってくる千景の恩師の孫がいいです。(#^.^#)
そしてもちろんふたりの秘密と、なんていうか彼女たちの恋心の真っ当さがいい。
仕掛けや伏線が満載なので、一度読んですぐに再読。
優しい気持ちになれるお話です。


おまけは、実家のある酒田市で母と食べたランチの写真。
鯛の尾頭付きなんて珍しいかな、と思ってアップします。
熱々ふわふわ&しっかりした味の鯛がホントに美味しかった。
これにコーヒーがついて900円なんですよ!
(じゅん)

----------------------------

■一緒に月刊ウインドをつくりませんか。編集スタッフ(ボランティア) 募集中です。
(月刊ウインド編集部 市川)