第4回新潟国際アニメーション映画祭 記者会見レポート

シネ・ウインド

2026年2月20日~25日の6日間、新潟市で開催される第4回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)の記者会見が12月19日新潟県庁で行われました。私は月刊ウインド記者として参加しました。実施要項、コンペティション部門、大川博賞・蕗谷虹児賞、新潟アニメーションキャンプ、プログラムの発表でした。

第4回新潟国際アニメーション映画祭 ポスタービジュアル

登壇者は
成田兵衛さん(第4回NIAFF実行委員会実行委員長/開志専門職大学アニメ・マンガ学部学部長)
北條誠人さん(一社 新潟国際アニメーション映画祭代表理事·実行副委員長/有限会社ユーロスペース代表)
梨本諦嗚さん(理事·実行副委員長/映画監督、株式会社サニーレイン代表)
内田昌幸さん(理事・実行委員会事務局長/にいがたアニメ・マンガプロジェクト共同体総括本部長)
です。

(左から)梨本実行副委員長、成田実行委員長、北條実行副委員長、内田事務局長

「新潟からアニメーションの未来が見える」
アニメーションの全てを新潟で体験できることを目標に、コンペティション部門をはじめ、世界の潮流ぶもん、レトロスペクティブ部門に加え、大川博賞・蕗谷虹児賞といったアニメーション制作の場で活躍するスタッフや企業を表彰しその成果を讃えます。様々な角度からアニメーションを楽しんでもらえる工夫を凝らします。

目指すのは
「”出会い”と”環境”によって育まれる、新しい才能が輝く瞬間を創り出すこと。」
NIAFFをきっかけに学び、集うことを目標にしています。第 4 回は『民・産・官・学』が四身一体となったより強固な体制でを目指します。そして
better than yesterday
このスローガンを掲げて、新潟から世界へ新しい風を吹かせる意気込みを聞きました。更に映画祭の役割を再定義し、『これからの才能の発掘と育成』を最大のミッションに掲げ、以下の 3 点を柱として強化・推進していきます。
① コンペティション部門の刷新
② 地域連携の深化
③ 国際的な人材育成

コンペティション部門では、長編に加え、今年はIndie Box部門と呼ばれる「中編」作品も加わります。
国際審査員はインディーズアニメーションスタジオ「Rocketsheep」創設者のアヴィッド・リオンゴレン氏、欧州文化機関連合(EUNIC Japan)会長のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏、長編デビュー作「PLAN 75」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、特別表彰を受けた早川千絵氏が審査員を務めます。

(右上から時計回りに)アヴィッド・リオンゴレン氏、早川千絵氏、ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏

「スタジオ」を対象とした大川博賞は2025年の大ヒット作『ひゃくえむ。』の制作スタジオ「ロックンロール・マウンテン」が受賞、スタッフを対象とした蕗谷虹児賞は、「ChaO」「ホウセンカ」など2025年の話題作で独自のアニメーション表現を行う伊藤秀次氏に贈られます。

第4回大川博賞 受賞スタジオ「ロックンロール・マウンテン」製作作品『ひゃくえむ。』より
Ⓒ魚豊・講談社『ひゃくえむ。』製作委員会
第4回蕗谷虹児賞 受賞アニメーター「伊藤英次さん」作画作品『Chao』より
Ⓒ2025「Chao」制作委員会

アニメーション史における重要な作家の業績を振り返る「レトロスペクティブ」部門では、マンガの神様としても名高い手塚治虫特集を行います。日本アニメの祖のひとりが残した業績を「アニメ」「マンガ」「映画」の関係に注目して、その達成を回顧します。今回と第5回にわたって行います。

アニメーションのトレンドを、国内外の傑作を通じて紹介する「世界の潮流」部門の今回のテーマは「実写とアニメーション」で、実写とアニメの交差/実写監督によるアニメ作品に焦点をあて、領域横断的な魅力に迫ります。

アニメーション業界に携わる、学ぶアジア圏の若者を対象にした次世代育成プログラム「新潟アニメーションキャンプ」は今回も実施します。期間中にアニメーション制作を行う「アニメーション制作ワークショップコース」と映画祭の参加やゲスト交流を行う「NIAFFネットワーキングコース」の2つのコースがあります。

今回、記者である私が気になったのは「市内の学生の生かし方」と「地域連携」でした。

まず、「市内の学生の生かし方」につきまして、市内の小学校〜大学、専門学校との連携を強め、ワークショップなど高校生以下のためのプログラムを年間を通して行う準備をしているそうです。

そして「地域連携」や市民の関わりにつきまして、関わりたい人の輪を広め、まず参加してもらいたいとのことです。NIAFFを利用して新潟を盛り上げるきっかけを作ってほしいとのことです。

NIAFFではこの社会をどのように描いているか、生活や歴史をどのように伝えているのかを念頭に置き、選定しています。
「なにを描いているのか」を掴みながら、アジア最大の長編アニメーション映画祭・NIAFFを楽しみましょう!(八百枝奈瑠)

第4回新潟国際アニメーション映画祭
The4th Niigata International Animation Film Festival

期間:2026年2月20日(金)~25日(水)
主催:新潟国際アニメ―ション映画祭実行委員会 共催:新潟市