上映企画部だより 2025/7/5

2025年7月5日
若槻

シネ・ウインド上映企画会議 毎週土曜19時~

9月の番組考案中

 8月の上映スケジュールを確定させ、9月の予定に掛かっておりますが、いよいよ困ったことになってきました。今週は体力的にも精神的にもある程度の余裕が出来ましたので、上映提案で届いている試写を連日していたのですが、どれもセンスが富んでいて面白い。加えて他館でファースト上映されているものやリヴァイヴァル上映されるものも、なんとまあいろいろあるものです。選り取り見取りの酒池肉林じゃ(´∀`) Wow! って能天気に過ごせればいいんですが、世の中そう上手いようにはいかないですね。スクリーンの数も、時間も、体力も、予算も、限りがありますから(´・ω・`)アリャマ…

 私たち上映企画部は主に、映画館へ届けられる上映依頼をチェック試写してみて、各々感想などを交わしながら、上映と時間帯を決めていくわけですが、「ああこれは面白かったね良かったね」と身内で好意的だったものからポンポン当て嵌めていく、とそう単純な話ではありません。なんせ面白い映画、感覚の冴える映画、癖のある映画、個性的な映画はたくさんあるもので、時期と環境に限りがある以上アレもコレもと欲張ることはできません(´Д`;)

 「これだけ良いものを観てもらいたい」という意識を根本に、映画館の運営という商売を考えますし、新潟・市民映画館の映写と音響に合致するか、または新しい舵取りとして勝算見込めるか、話題性が広まる余地があるか、待ち望んでいる方々の期待にどれだけ応えていけるか、あれこれを考えます。こうやって先々の予定を考えながら、いま上映している状況も見ますし、これまでの上映と成績も振り返らないといけない。そしてロビーノート、SNS、映画館スタッフにどのような反応、感想が寄せられたか、なども確認していかないと。最早学生時代よりも頭を使っている毎日のエヴリデイ。時間とタウリンが求められます。1日がたったの24時間ってどういう了見でしょうか。

 一時期はあまりの忙しさに腸内栓塞の兆しが見え隠れしたものですが、いま上映企画部は若手の部員たちに続々参加してもらい、活気が増していると評判です。多分。「この人はこの分野に興味があってこういう見方をしていて。あの人はあの時代感覚に造詣が深くてこういう提案をしてくれて」といい感じに知見が集っている気がします。シネ・ウインド会員も、一般のお客さんも、映画館関係者も「時間があっという間だ」と感じ取ってもらいたいし、仕事や生活が大変でも、せめて当館に関わるタイミングは充実したものであって欲しい。それが映画の初心者やこれからの映画ファンにまで波及して欲しい。そのために上映企画部を続けています。映画館の上映を考えてみたい方、もっと映画を観てみたい方、当館が更に優れた施設となるために手伝ってくれる方、いまも募っています。空いた時間がありましたら、映画上映について、考えてみませんか。何か珍妙な新発見があるかもしれませんね。多分、絶対。

若槻健人

シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。