上映企画部だより 2025/6/1

若槻

シネ・ウインド上映企画会議 毎週土曜19時~

 春の好績を鑑みて

 夏期真っ盛りとなる8月のスケジュール編成を始めています。シネ・ウインドの年度末であり、夏休みであり、夏期休暇であり、サマーヴァケイションですね。どうせ今年も新潟は酷暑記録を更新していくんでしょうけど、そういう時期のお休みタイミングのなか、映画館へ時間を割いてもらうために、これからも映画や文化活動が盛んに活気付いていくためにと練り練り当て嵌めを考えていきます。

 4月は『老ナルキソス』、5月は『KYロック!』に【安部公房生誕100周年祭 in 新潟】と「これを多くに人に届けたい!」という監督や出演者、有志のヴァイタリティが実りを見せました。上映企画には時代の流れや親和性や計画性など課題も難しいものですが、この春は積極性や行動力が実績となったわけですね。こういったミニシアターの運営に携わる「文化的活動」と「推しとの遭遇」が新潟・市民映画館の特徴でもあるわけです。皆さんの行動力と成果を吟味参考にしながら、これからの当館独自の上映企画や周年祭プログラムに繋げていければと思います。

 当館年度末ということは、この1年の振り返りや40周年祭に向けても考案を始める時期となります。39周年祭パーティーの壇上でグダっていたのがついこの間の気がして止まないし、「【新潟国際アニメーション映画祭】を汲んで『めくらやなぎと眠る女』と『ユニコーン・ウォーズ』どうですか?やりましょやりましょ!」「【ドイツ映画選】や【CW恐怖映画選】で泣く子も黙らせよう!」と目論んでいた頃から1年ですよ。毎回言ってますけど早すぎでしょう。いろいろあった気がしますが、まだ何も成し遂げていないんですが。ジャネーの法則ですか?そうなんじゃねーの?

 ということで、まずは8月、これ以上ないくらいシネ・ウインドな編成を目指します。終戦80年。平和祈念と戦争映画は勿論実施。さらに子どもたちが安心して没入できるような名作アニメーションも。7月の『海がきこえる』からいい繋がりが成されればいいなと思います。新潟・市民映画館という風情や個性を保ちつつ、どこまで新軌道にも踏み出せるか。これまで通りのことをずううっと続けているだけでは盛者必衰の理。痒いところに手が届く。新潟にフィットするパワフルな吸引力。何なら「この上映を企画したのは誰だ!?」と怒られるくらいの無遠慮な精神も忍ばせながら、映画館を繫栄出来たらと思っております。

若槻健人

シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。