REVOLUTION+1

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2023/3/113/31
REVOLUTION+1

足立正生監督の6年ぶり新作は、8月末に密かにクランクインし、8日間の撮影、怒涛の編集作業に突入、クランクインから一月後には公開する。
映画が持つ本来の荒々しいスピード感を83歳の監督が、取り戻した。
既に、海外にも伝わり、各国のシネアストが多くの注目と期待を集めてゆくことになるだろう。
描くは、安倍晋三元首相暗殺犯の山上徹也容疑者。

事件直後から企画、3日で脚本を書き、目指す公開日は、9月27日、まさしく国葬の日。
この国は、安保法制や共謀罪がそうであったように、安倍晋三氏の国葬も強行されるに違いないだろう。民意をも無視を決め込み、国会は機能を停止し、ジャーナリズムも頼りなく、そのような状況下、足立正生は再び、映画の持つ創造力と荒々しいスピードを取り戻す。

山上容疑者の犯行を人はテロと呼び、民主主義への最大の挑戦と呼んだ。しかし、それは本質をついているだろうか。豈図らんや彼の行動は、自民党のみならず日本の政治家と統一教会の尋常ならざる癒着ぶり、保守を標榜する政党の爛熟の果ての退廃ぶりが公に晒された。この映画はもちろん、その是非を問うものではない。しかし、シングルマザー、宗教二世、派遣労働と、この国の貧困を体現してきた一人の男が自分と対極にある一人の男を暗殺する、それに至る過程を描くことで、この国に決定的に欠けているものを知らしめることになるのではないだろうか。(リリースより)

脚本は「止められるか、俺たちを」の井上淳一と足立の共作。2022年7月8日に安倍元首相が銃撃されて死亡する事件が発生し、それからわずかな期間で脚本執筆から撮影、編集などが行われ、9月27日の日本武道館で行われた安倍元首相の国葬の日には、未完成版ながらも緊急上映されて大きな話題となった。2022年12月に完成版が正式に劇場公開。