よみがえる声

よみがえる声
2026/5/306/12
よみがえる声

在日朝鮮人2世である映画作家・朴壽南(パク・スナム)は、2025年に90歳を迎える。彼女と娘の麻衣が共同で監督したドキュメンタリー『よみがえる声』は、約40年前から朴壽南が撮り続けていた16mmフィルムを基に制作された。広島や長崎で原爆被害を受けた朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦の朝鮮人元軍属、そして日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの声なき物語を描き出す。

本作は2023年の釜山国際映画祭においてワールドプレミアされ、ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞。審査委員の原一男監督は「この作品を見た瞬間、ある存在を破壊する力を感じた」と激賞した。さらに、ベルリン国際映画祭では「豊かで脱植民地的なアーカイブ」としてフォーラム部門に正式招待され、ジャン・ルーシュ国際映画祭では「生きている遺産賞」を受賞。2025年2月の高円寺ドキュメンタリー映画祭でもコンペティション部門でグランプリを受賞した。(※2026年追記:第80回毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞受賞、第99回キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門第1位にも選ばれている)