軽蔑 60周年4Kレストア版

軽蔑 60周年4Kレストア版
2024/1/61/19
軽蔑 60周年4Kレストア版

夫婦の愛憎と映画製作の裏側を交差させながら“愛の終焉”を描き出す、初期ゴダールの傑作メロドラマ

『勝手にしやがれ』(1960)で一世を風靡し、『女は女である』(1961)『女と男のいる舗道』(1962)などで話題作を次々に発表していたゴダールが、当時『素直な悪女』(1956)などでフランスを代表するスター女優となっていたブリジット・バルドー(B.B.)を主演に迎え、イタリア人作家モラヴィアの原作をもとにした本作。劇作家ポールは、映画プロデューサーのプロコシュに、大作映画『オデュッセイア』の脚本の手直しを命じられる。そんな夫を、女優である妻カミーユは軽蔑の眼差しで見つめていた。映画のロケのため、カプリ島にあるプロコシュの別荘に招かれたポールとカミーユ。ふたりの間に漂う倦怠感は、やがて夫婦関係の破綻を導き、思いがけない悲劇を生む……。夫婦の愛憎劇と映画製作の裏話を交差させながら描く、美しいほどに残酷な愛の終焉。