映画の中の未来

2015年10月11日
シネ・ウインド

有人木星探査と不老長寿、実現するとしたらどちらが先か。
先日読んだミチオ・カク氏の『2100年の科学ライフ』の中では、不老長寿が先になるだろうと語られていました。
それを読んで私は意外に感じたのですが、さらに、なぜ自分が意外に感じたかを考えてみると、やっぱり映画を始めフィクションの世界の影響なんですよね。

宇宙物SF映画の傑作「2001年宇宙の旅」。私が初めて見たのはもう2001年を何年も過ぎてからのことでしたが、その「あり得るかもしれない未来」の緻密な姿にはとても驚かされました。同時に、その未来が既に過去であるというのがなんとも不思議でしたし、そんな「昔の未来」が少し羨ましくも思われました。

残念ながら、未だ木星探査船ディスカバリー号は影も形もありません。今ココの現実は「昔の未来」とは随分様相が異なるようですし、今現在描かれるフィクションの未来も、昔とは大分違っています。果たして「未来の現在」はどのようなことになっているのか。楽しみなような、怖いような。願わくば、今の私には想像もつかないような未来であって欲しいものです。

(なんか言ってることが年寄り臭い? よく言われます 笑)

☆.+*:゚+。.☆.+*:゚+。.☆.+*:゚+。.☆.+*:゚+。.☆.+*:゚+。.☆

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で、主人公が1985年からタイム・マシンでやってきた未来は、「2015年10月21日」とのこと。
「映画の中の未来」と「いま」は、どこが同じで、どこが違うか、考えてみるのもおもしろいですね。

web10コングレス

さて。
未来といえば…現在、シネ・ウインドで上映中の映画「コングレス未来学会議」。

原作は、『ソラリス』で知られるSF作家スタニスワフ・レムが1971年に発表し、時を経た今も人気を集める『泰平ヨンの未来学会議』。
原作のユーモアはそのままに、手描きアニメーションで描かれるバーチャル世界と実写が織りなす、不思議な映像体験となっています。
上映は16日(金)まで。お見逃しなく!

◎「コングレス未来学会議」http://www.thecongress-movie.jp/
シネ・ウインド上映 10/10(土)~10/16(金) 12:25~14:35 / 17:20~19:30

★30周年祭実行委員会 始動!!
シネ・ウインドはいま、30周年祭の準備に追われています。
なかなか見ることのできない映画や、映画にあわせたイベントが盛りだくさんです。
ご期待ください!
https://www.cinewind.com/news/30-4/

(A.Ichikawa)