2026/7/18~7/31

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「今は昔、栄養映画館」は劇作家・竹内銃一郎の戯曲。映画の完成記念セレモニーをセッティングして開始を待つ会場で、2人きりの監督と助監督の掛け合いを描いた抱腹絶倒の傑作不条理劇。2024年11月に全編を朗読劇として上演。同年12月、2025年1月と再演を重ねる中、観劇に訪れた脚本家の荒井晴彦が「映画館で上演したら面白いのでは?」と着想し企画、2025年5月に日本各地の映画館を巡る旅公演が始まった。
座長柄本明と東京乾電池の劇団員たちが、たった一台のワゴン車で全国のミニシアターに移動して公演し、また別の土地のミニシアターに移動して公演する。柄本演じる監督が「よーい、スタート」と声をかけると舞台が暗転し、映画『トップ・ハット』のダンスシーンを流す演出で満員の観客を沸かせ続けた。
この記録映画は、当時76歳の座長・柄本明を中心とした「東京乾電池」の劇団員たちがまるで家族のように支え合いながら、消耗していく体力とも戦いながら、穏やかに暖かく皆が皆のことを気遣いながら、ひとつひとつの公演を丁寧に重ねていく姿を収めている。観客の皆さんの満足気な嬉しそうな顔の数々が柄本たちのエネルギーの源となる。
本物の映画館とスクリーンを使って行う朗読劇。各地の観客は勿論のこと、劇場主たちも満員になった観客席から起きる笑いを嬉しそうに眺めている。「映画館はその町の“文化”だと思います。今後もこのミニシアターをよろしくお願いします。」と柄本が締めて公演は終了する。
走って、語って、演じて、弱って、飲んで、食べて、笑った濃密な1ヶ月の旅公演に密着した、渾身の記録映画である。
